waitley バッテリー

バッテリーカテゴリでサクラ製品は通常製品より31%安く設定し、粗悪品にサクラを使い低価格&高品質にみせかけているので注意が必要です。

下記の4項目を中心に分解・検証を進め、互換バッテリーの安全性を評価します。

バッテリー残量表示機能は%単位で表示する機能を搭載しているものの、配線の計上からバッテリー残量を表示する手法として制度の低いバッテリー電圧を読み取って残量表示する方式を採用していると考えられます。

表示製品の評価件数が378件でバッテリーカテゴリの合格メーカー平均評価件数が587件。

本記事では、国内ブランドの電動工具用バッテリーが純正バッテリー相当に使用できるか・仕様上の安全性が確保されているかを検証します。

ここまで複数の検証を行ったところ、結果として良いものではなく、電動工具用途のバッテリーとしていくつもの懸念点が確認されました。

Waitley マキタ18V互換バッテリーは公称容量6,000mAhのバッテリーですが、実容量が異なるため景品表示法(優良誤認)に該当します。

バッテリーセル毎のばらつきも大きく、セルの選別工程の作業品質は甘いものと考えられ、セルアンバランスによる不良も発生しやすいと予想されます。

数年前のマキタ互換バッテリーと比べれば質は上がってきているものの、それでもマキタ18V電動工具シリーズに使うためのバッテリーとして十分に安全性が配慮されている仕様ではありません。仮にバッテリー製品に対する基礎的な知見があり、性能やサイクル寿命・事故リスク等などを総合的に考慮できるなら「おすすめ」といえるような製品ではありません。

久々の互換バッテリーで検証するのは、Amazonで長らく販売されているマキタ互換バッテリーの定番18V互換バッテリーとも言える Waitley マキタ18V互換 6.0Ah バッテリーです。

製品販売ページおよび製品ラベルには6,000mAh(108Wh)と記載されているものの、実測定におけるバッテリー容量が4,500mAh(81Wh)と低かったため、販売方法において法令に違反する可能性があります。

電気用品安全法で必要となる輸入事業者の届け出は行われているようですが、同事業者の互換バッテリーは火災事故を発生させているため注意が必要です。

とは言え、現在の互換バッテリーは、製品としての安全性や規格への適合・販売手法に問題があり、一般ユーザーへ販売できるレベルに達せていない現実的な問題があります。今回の互換バッテリーのような製品の販売が淘汰されない限り、互換バッテリーの存在を良しとすることはありません。

保護基板の外観確認から出力遮断機能は搭載していないものと予想していましたが、実際にリチウムイオンバッテリーの過放電領域まで放電を行ってみたところ、出力は遮断されずにそのまま深放電されてしまうことが確認されました。

純正バッテリーと比較すると内部抵抗値がやや高いので、大電流放電時には純正バッテリーほど性能を出せないものと予想されました。